1:ベイ・オヴ・アイランズ・ヴィンテージ鉄道は、北島ノースランド半島 Northland Peninsula 東岸にある1067mm軌間の蒸気保存鉄道。ノース・オークランド線 North Auckland line 最北端の廃線区間カワカワ Kawakawa ～テ・アケアケ Te Akeake 間約7kmで、蒸気またはディーゼルの観光列車を走らせている。カワカワ市街の短い併用軌道が名物で、後は田園から河口へとのどかな風景が続く。
3:ゴールドフィールズ鉄道は、北島の東海岸ベイ・オヴ・プレンティ Bay of Plenty 地方にある1067mm軌間の保存鉄道。金鉱のあるワイヒ Waihi から、オヒネムリ川 Ohinemuri River の川筋に沿ってワイキノ Waikino までの約6kmを、主にディーゼル牽引の列車が走る。片道所要30分。ルートは、旧 東海岸本線 East Coast Main Trunk Railway の一部で、短絡新線の開通により1978年に廃止された区間。
4:ウェスタン・スプリングズ路面軌道は、オークランド市内で輸送技術博物館 Museum of Transport and Technology (MOTAT) が動態保存しているトラム車両のための走行線。1967年に開業した後、ルートは順次延伸され、現在は街路に沿って同館の離れた2か所の構内を結ぶ約3kmのルート。所要約8分、運賃無料。ウェリントン市電用の1219mm（4フィート）と標準軌1435mmの、全線にわたる3線軌条が珍しい。
8:フォゴットン・ワールド・アドベンチャーズは、北島中部で休止中のストラトフォード＝オカフクラ線 Stratford–Okahukura Line をエンジンつきレールカートで走るツアー。全長144km、トンネル24本を数える山岳横断路線を行くツアーは、途中までの半日コースから全線走破の2日間コースまで数種類。タウマルヌイ Taumarunui のモーテルが発地で、カート乗降場所との間はシャトル（乗合タクシー）の送迎がある。
9:ラウリム・スパイラルは、国内幹線で唯一のスパイラル（日本でいうループ線）を含む複雑な山岳ルート。オークランドからウェリントンへ北島を縦断する北島本線 North Island Main Trunk が、ルアペフ山 Mt Ruapehu の標高800mを超える裾野に上っていく区間にある。1908年開通。ここを通過する週3往復の旅客列車ノーザン・エクスプローラー Northern Explorer にとって、車窓のハイライトの一つ。
10:ギズボーン・シティ・ヴィンテージ鉄道は、北島東岸ギズボーン Gisborne に拠点を持つ蒸気保存鉄道。2012年に休止となったパーマストン・ノース＝ギズボーン線 Palmerston North – Gisborne Line の末端、海岸平野を貫くギズボーン～ムリワイ Muriwai 間17kmが運行ルート。機回し休憩30分を含めて、往復150分。蒸機がギズボーン空港の主滑走路を横断するシーンでも知られる。
12:シルヴァー・ストリーム鉄道は、北島南部ハット・ヴァレー Hutt Valley の一角、シルヴァーストリーム Silverstream にある蒸気保存鉄道。ワイララパ線 Wairarapa Line のルート改良に伴い廃止された山沿いの旧線1.5kmで、1986年から活動している。駅は新設だが、カーブしたホームの雰囲気が懐古感を醸し出す。開場中随時運行される列車は、駅から上流に向かい、山鼻を回りこんだ終端で折返す。所要15分。
20:フェリーミード鉄道は、クライストチャーチ南東郊のフェリーミード文化遺産公園 Ferrymead Heritage Park で、愛好団体カンタベリー鉄道協会 Canterbury Railway Society が運営している蒸気保存鉄道。構内からヒースコート川 Heathcote River の河口に沿う約2kmの走行線は、国内初の公共鉄道として1863年に開業した歴史路線跡を利用したもの。協会が保有する車両群は形式も多様で、同国最大規模の鉄道博物館。
21:フェリーミード路面軌道は、クライストチャーチ南東郊のフェリーミード文化遺産公園で愛好団体の路面軌道歴史協会 Tramway Historical Society が運営している軌間1435mm、直流600V電化の路面軌道。1968年の開業で、北端にある車庫から中央構内のバルーンループまで延長1.5kmの走行線をもつ。週末・祝日には、地元および南島各都市から集められた動態保存車による運行が随時行われる。
22:プレーンズ・ヴィンテージ鉄道・歴史博物館は、南島中部アシュバートン Ashburton の西郊ティンウォルド Tinwald にある蒸気保存鉄道および産業博物館。1973年開業。広大なカンタベリー平野を直進していた旧マウント・サマーズ支線 Mount Somers Branch の根元区間約2.5kmのルートで、特定の週末に小型タンク機関車が走る。博物館には周辺の農地で使われていた農業機械の保存展示がある。
23:プレザント・ポイント博物館・鉄道は、南島中部ティマルー Timaru 北西郊の田舎町プレザント・ポイント Pleasant Point で活動している保存鉄道。旧フェアリー支線 Fairlie branch のこの中間駅からキーンズ・クロッシング Keane's Crosssing に至る2.5kmで運行される。保存された旧駅舎や主力機のAb形テンダー蒸機とともに、T型フォードの機構で走るユニークな小型気動車が呼び物。
25:ダニーディン鉄道は、南島南部の中心都市ダニーディン Dunedin から周辺の見どころを巡る観光列車を走らせている鉄道会社。旧称タイエリ峡谷鉄道 Taieri Gorge Railway。現在は、タイエリ支線で内陸のタイエリ峡谷に分け入るインランダー号 The Inlander と、南部本線を北上して太平洋のパノラマを満喫するシーサイダー号 The Seasider、白亜の町並みオマルーへ行くヴィクトリアン号 The Victorian の3本立て。 タイエリ峡谷鉄道－山峡を行く観光列車
：蒸機運行あり 
：電化線
：ラック鉄道（一部または全線） 
：ケーブルカー
：スパイラル線あり 
：ジグザグ線あり（除 ラック鉄道）
